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イラストレーターおぐらみどりの日々雑記


by yama-humoto
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野湯って?

野湯って?_d0179044_11134454.jpg昨日と打って変わって、いい天気。でも、まだ本調子ではなくて午前中は寝ていた。昼頃起きると、相方が「どう?」と聞くので「ずいぶん楽にはなった」と答えた。そしたら「じゃ、野湯に行こう!」と興奮気味に言う。相方はこの一週間働いて、羽を伸ばしたいのだ。それは、分かる。分かるけど、この体調で山歩きは無理だというと、車を降りて5分で着くということだった。疲れたお父さんが家族サービスに行くような気持ちで、付き合う。
林道を走る。誰かが営業してるわけでもない、その場所がわかるのだろうか?と不安に思っていたら、がっつりと看板があった。ステンレス製でしっかりしている。でも、文字はカッティングシートで切り出したお手製…。味のあるレタリングで、好印象。
野湯って?_d0179044_11133060.jpg山道をしばらく歩く。
天気がいいせいか、明るくて良い森に思えた。山の匂いに落ち着く。

東京に行って、気がついた事がある。コチラに越してくるまでしばらく、私は口で息をするクセがついていた。秋田に来てからは普通に鼻呼吸にもどっていて、今回、東京で鼻呼吸をしていたら、いろいろな不快な臭いがガツンときて、びっくりした。そうだそうだ!私はこの臭い達がダメで、自然に口呼吸になっていたのだった。(なので東京滞在中は口呼吸)
人の発する臭いやアスファルトに生ゴミや汚物のしみ込んだ臭い等々、そういうものが近すぎて、いろんな臭いを嗅がされてしまう感じ。
田舎は空気が良いというけど、そういうものが密集していないからだろうな。
森を歩きながら、安心して深呼吸した。

野湯って?_d0179044_11131842.jpg
途中に現れた「だましの湯(だったかな?)」
沢沿いにあって、近づいてみると下からムワンと温かい湿気を感じた。
足元に流れている沢も、だましの湯の排水溝から出ているのもお湯だった!入れない事は無いけど、苔むしていて、不気味。
ここで、だまされて戻る人がいるとか。
本当のお湯はもう少し先らしい。
野湯って?_d0179044_11125568.jpg
しばらく行くと、眼下に浴槽が見えて来た。
あれか〜@@;
周囲は360度森。
なんでこんな所にお風呂があるのか、ちょっと不思議な光景。
「野湯」ときいて、川沿いに温泉が湧いていて、その辺の石を積んでお風呂にした所かと思っていた。

野湯って?_d0179044_1112419.jpg
ここは昔、鉱山で働いていた人たちの詰め所みたいなものがあったらしい。
このお風呂は、その詰め所にあった風呂場で、現在はうわものはなくなって、お風呂だけ残ったらしい。
どこかが営業してるわけではないけど、デッキブラシなどあって、案外、小綺麗。
浴槽も綺麗で、不快な感じが無い。
さっそく相方がジャボン!と入る。
山に囲まれ、鳥の声を聞きながら、お湯の量は豊富、源泉掛け流し。なんとも贅沢ではないか!
私は足だけ浸かってみた。
42度くらいかな?なかなか良い湯だと思う。
野湯って?_d0179044_11153659.jpg
愛好家たちが好意で掃除してるのか?
良い気分にさせるお湯で、「お礼」がしたくなるのかもしれない。
相方も、苔むしたところを極自然にデッキブラシで掃除していた。

なんと、ケロリンの洗面器があります。
浴槽のタイルもレトロでいい感じ。

空のカウンターアソールト(クマよけスプレー)があったけど、使ったんでしょうか?(笑)どきどき@@;
野湯って?_d0179044_11122432.jpg
相方、ご機嫌で帰路につく。
車に乗る前に木の実調査。
大きなツノハシバミがたくさんなっていた!
ついつい素手で採ったら、案の定、細かい毛が無数にささった。
去年はぜんぜんダメ(不作)だったので嬉しい。
by yama-humoto | 2011-09-11 11:10 | 本日の発見