イラストレーターおぐらみどりの日々雑記


by yama-humoto
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蔵の解体

d0179044_17485699.jpg天気が良い!
今日もMさんの蔵に行く。
はやく片付けたいらしいけど、もう明日は雪の予報…。燃やしてしまっても良いものは捨て、整理するのを手伝う。この蔵は去年の大雪で屋根のノギは折れてしまったけど、本体はびくともしなかったそうだ。確かに去年の記録的な豪雪でつぶれてしまった空き家はたくさんあった。住んでいても屋根の雪下ろしを必死でしないと支障が出るほどだったから、雪は相当な重さだったはず。
なのにこの蔵はびくともせず、取り壊そうとユンボで押してもダメだったそうだ。よくよくみると外壁には縦の板、内側には横の板が打ち付けてあった。これは頑丈!柱や梁もどっしりしていて、かなり古い作りらしい。
d0179044_17265872.jpg基礎の構造には釘は使われていない。組み木のように複雑に組み合わせて楔で止まっている。
よくよく考えるとこういう構造の納屋とか物置って、この周辺ではあまりみない。以前、通りかかりに覗いた山の奥にある射撃場でこの手の建物をみて、圧倒された。かなり昔の作りってことかな?
壊してしまうのはあまりにももったいない!
宝くじでもあてようものなら、このまま移築しちゃうんだけどなあ。

d0179044_17264772.jpgMさんと話しているうちに、全部切り刻まずに車庫などに作り直すのがいいんではないか?ということになった。
どうやらこういう作りの建物ははずして行く順番があるとか。
トントン!とたたいて行くとどんどん解体出来るらしい。でもやっぱり大工さんの手は必要そうだ。
材をうまく利用すれば、素敵な小屋が建てられそうなんだけどなあ。
車庫に仕立てるのは雪が消えてからになるので、その間に計画を進められるといいな。
d0179044_17263298.jpg戦利品?
太い枝を曲げて、ブドウヅルの皮を横に巻いている荒く作ったようなカゴ。
背負うようになっている。
Mさんに聞くと、多分、繭玉を運ぶためのカゴだったのではないかとのこと。
なるほど。
もちろん手作り。
話を聞いているとここがこれだけ交通の便も良い暮らしになったのは25年位前?のようだ。雪の中を何時間も歩いたとか、親戚の家を泊まりながら目的まで歩いたり…。聞けば聞く程、想像するに、ルクラからナムチェバザールに行くのと同じようなものだったのかもしれない。トレッキングでシェルパの家に上がった事がある。1階は牛小屋で、住居はそこから階段を上って2階。1階に牛がいる事で2階が温かいんだそうだ。ここも昔は家の中に牛を飼っていたとか。聞けば聞く程、ネパールじゃん!((ネパールしか知らないので)(笑)
いっそのことバッティ(トレッキング途中にぽつりぽつりとある茶店)でもやろうかしらん?
d0179044_17261977.jpg戦利品?2。手桶や樽、一本の木から削り出した重厚なソリ(スキー部分)、牛のエサ箱(牛の押す力を考慮したすごい重厚な作り!)など。あとあと処分してしまうかもしれないけど、とりあえず助け出す。
都会暮らししかしらないモノから見れば、不便な暮らしだったかもしれないけれど、自分たちだけで生活に必要なものが作れる(ザルやカゴ、筵も作っていたようだ)ってすごい事だと思う。ここに来てからよく「不便」や「便利」について考える。
お金で事を済ます「便利」とか。便利=楽な事…なのかなあ?とか。(特に勝手に蓋が開いたり流してくれる便器とか。身体が不自由な人にはもちろん良いものだと思うけど、健常者が使う必要があるのか?それによって「流す」のを忘れる人が増えてるとか。初めから泡ででる石けんが主流になったら、固形石けんで泡立てできない子どもが出てるとか…)おせっかい=便利と、はき違えてないかなあ?面倒くさがることで、本来持っているはずの才能やワザを使う機会をどんどん失って、創意工夫しようと思う事も縁遠くなっているような…?人間だって動物。はじめからプログラミングされているコンピュータではないから、経験値だけの能力しか開発はされない。

私たちも、ここで暮らして来た人たちには何年経っても追いつかないという事だけど、いろいろお手本にしたいと思う。
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by yama-humoto | 2011-12-14 17:25 | 日々