旅はいつの時代でも楽しいと教えてくれた
2013年 03月 16日
相方がこんなものを借りて来た。バラして加工に使う前に私に見せたかったそうだ。この時代にこんな薄い和紙をどこで手に入れたのか?閉じてある紐も和紙をコヨリにしたものを使ってある。しかし、筆でかかれた古文書のようなもので、はじめはミミズがくねくねした線にしか見えなくて、これはとても分からない。そう思いながらも、ぱらぱらめくっていくと少しずつ読み取れる文字が見えて来た。見えてくるとどんどんその前後も文字として見えるようになってくるから面白い。これは我が家よりもっと上の「間木」という集落の人が明治27年に、お伊勢参りに行った旅行記だった。
椿台〜岩井川〜と降りて来ている。これは徒歩だったのか?馬でも乗っていたのか?旅行記は主に通った地名と使ったお金がメモしてあった。今の時代、私が旅行につける日記とほぼ同じ。はじめの方が勢いがあって細かく記載している所も一緒(笑)。一番端に「箱ぞり代」とあるから、やっぱり雪の中を進んだんだな。旧二月十六日に出発している。なんでわざわざ雪のある時に出たんだろう?と不思議だったけど、もしかしたら、雪が無い時期は農繁期でとても旅に出られなかったのかもしれない。
伊勢に行く間もいろいろな所に寄っている。宮城県、松島の瑞巌寺や日光、東照宮などなど。「スカシホリ眠り猫アリ」の記載がある。やっぱり「眠り猫」をみて微笑ましく思ったのかな?読んでいると、遥か昔の人なのに、見た事、感じた事がすごく近く伝わってくる気がした。
ここはどうやら汽車に乗っている模様。
御代田 浅間山嶽見ユル ケムリ出ル山ナリとある。
往路で再びこの辺りに戻り、浅間山に登ったようだ。。その際使った「ワラジ代」が書いてあった(笑)。
どんどん東京に近づいて来ている。
赤羽〜王子とみえるが…玉子とかいてあるようにみえる…?「王」って「玉」ともかくか?将棋の駒とか…。
上野、水天宮、鬼子母神なども寄った記載あり。
汽車に乗ってさらに西へ。富士山を見たと読める。いつの時代でも、やっぱり富士山は感動してしまうんだなあ。身近に感じて嬉しくなる。
無事お伊勢参りに行き、さらに京都、大阪まで足を伸ばしている。すごいな。お金持ちだったのだろうか?
ところで、読んでいると時々「ステン処」とでてくる。はじめはなんだか分からなかったけど、上野や大阪の乗り換えの時に出てくるので、どうやら「ステーション」のことらしい。こういうのを読み解くの、すごく楽しい!
再び東京に戻って来て、観光した模様。市川団十郎の芝居をみたようだ。先日、新しくなった歌舞伎座のニュースを見ていたら、初めに建てられたのが明治22年といっていた。今のスカイツリーじゃないけど、当時、観光の目玉スポットだったのかもしれない。それにしてもこの時代、しかもこんな山奥に住んでいるのに、どうやって各地の情報を手に入れていたのか?(これだけの文字を書ける人だからかなり学歴の高い人だったとも伺える)
帰りも京浜東北線筋を通っている。この辺りになってくると本当に簡単なメモのみ。旅行日記の最後の方ってこんなだったりするよな。(笑)
みるからにかしこまった古文書のようなこの道中記。読んでいくと、旅を楽しんでいた感じが柔らかく伝わって来て、急に身近に思えてくる。明治に生きたこの人が、楽しんだ旅の記録だった。
これはバラして加工に使うなんてもったいない!忘れたふりして、返さないでいようかな〜?(笑)(うそです。ちゃんと交渉します)
椿台〜岩井川〜と降りて来ている。これは徒歩だったのか?馬でも乗っていたのか?旅行記は主に通った地名と使ったお金がメモしてあった。今の時代、私が旅行につける日記とほぼ同じ。はじめの方が勢いがあって細かく記載している所も一緒(笑)。一番端に「箱ぞり代」とあるから、やっぱり雪の中を進んだんだな。旧二月十六日に出発している。なんでわざわざ雪のある時に出たんだろう?と不思議だったけど、もしかしたら、雪が無い時期は農繁期でとても旅に出られなかったのかもしれない。
伊勢に行く間もいろいろな所に寄っている。宮城県、松島の瑞巌寺や日光、東照宮などなど。「スカシホリ眠り猫アリ」の記載がある。やっぱり「眠り猫」をみて微笑ましく思ったのかな?読んでいると、遥か昔の人なのに、見た事、感じた事がすごく近く伝わってくる気がした。
ここはどうやら汽車に乗っている模様。
御代田 浅間山嶽見ユル ケムリ出ル山ナリとある。
往路で再びこの辺りに戻り、浅間山に登ったようだ。。その際使った「ワラジ代」が書いてあった(笑)。
どんどん東京に近づいて来ている。
赤羽〜王子とみえるが…玉子とかいてあるようにみえる…?「王」って「玉」ともかくか?将棋の駒とか…。
上野、水天宮、鬼子母神なども寄った記載あり。
汽車に乗ってさらに西へ。富士山を見たと読める。いつの時代でも、やっぱり富士山は感動してしまうんだなあ。身近に感じて嬉しくなる。
無事お伊勢参りに行き、さらに京都、大阪まで足を伸ばしている。すごいな。お金持ちだったのだろうか?
ところで、読んでいると時々「ステン処」とでてくる。はじめはなんだか分からなかったけど、上野や大阪の乗り換えの時に出てくるので、どうやら「ステーション」のことらしい。こういうのを読み解くの、すごく楽しい!
再び東京に戻って来て、観光した模様。市川団十郎の芝居をみたようだ。先日、新しくなった歌舞伎座のニュースを見ていたら、初めに建てられたのが明治22年といっていた。今のスカイツリーじゃないけど、当時、観光の目玉スポットだったのかもしれない。それにしてもこの時代、しかもこんな山奥に住んでいるのに、どうやって各地の情報を手に入れていたのか?(これだけの文字を書ける人だからかなり学歴の高い人だったとも伺える)
帰りも京浜東北線筋を通っている。この辺りになってくると本当に簡単なメモのみ。旅行日記の最後の方ってこんなだったりするよな。(笑)
みるからにかしこまった古文書のようなこの道中記。読んでいくと、旅を楽しんでいた感じが柔らかく伝わって来て、急に身近に思えてくる。明治に生きたこの人が、楽しんだ旅の記録だった。
これはバラして加工に使うなんてもったいない!忘れたふりして、返さないでいようかな〜?(笑)(うそです。ちゃんと交渉します)
by yama-humoto
| 2013-03-16 09:34
| 日々