イラストレーターおぐらみどりの日々雑記


by yama-humoto
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小麦を収穫してみる

d0179044_14413771.jpg去年の秋、実験のつもりで、庭にちょろっと小麦を蒔いてみた。種は、手近に手に入る術が無かったので、ネットで普通のタネ袋単位で売っている所を見つけて、取り寄せてみた。聞く話では1キロ数百円くらいで手に入るらしいものが、園芸のタネ袋には数gで300円くらい。割高だけど仕方が無い。
しかし、いざやってみよう!と調べたくても、「米」の教科書は本屋にいくらでもあるのに、「麦」はまず見ない。小麦栽培をする所自体少ないからなのか?個人的にやるもんじゃないのか?
まあ、とりあえず「実験」である。芽が出て来ては、「おおお!」と一人喜び、雪が降る前に、恐る恐る「麦踏み」もしてみた。雪ノ下になって5ヶ月あまり。春になって、いち早く雪をどかしたら、黄色くヨロヨロに倒れ込んだ草が出て来た。枯れてしまったかと思ったが、それから春のキラキラするお日様を浴びだしたら、ものすごい勢いで青々と茂り始めた。…が、追肥を怠ったせいか、背があまり伸びない…。やきもきしてるうちに長い長い梅雨で、毎日雨に打たれ続ける。週間天気予報はずっと傘マーク。逆に東京の方は連日晴天が続いている。同じ日本なのに、なんでこんなに天気が違うの?と悲しくなる。。穂がなんとなく黒ずんできて、黴びたかも?と、ちょっと諦めムードになってきてしまった。丁度最近、「麦角菌」というものを知る。元々は笹の花が咲いて、そこに米みたいなものがついているのを教えてもらい、食べられるものなのか調べたら、怖い記録をみてしまったのだ。戦中の食料不足のおり、岩手でこの笹の米が大量に発生したので、授業中の学生を総動員して笹米を採り、パン工場でパンにしてもらい、みんなにパンが供給された。ところが食べた妊婦さんたちがみんな流産してしまったという事件。この笹米は「麦角菌」に犯されていて、この菌は血流を滞らせたりするらしい。流産した妊婦さんの他にも、手足の先が壊死した人たちも出たそうだ。この事件を読んでしまったら、もう、この黴びてしまっているかもしれない小麦への期待が一気に引いてしまった。菌を分からずに食べてしまったら大変!…と、それでも「麦角菌」を調べてみたら、黒い鶏の爪みたいのが、穂からぎゅ〜んと伸びていて、とても分かりやすい事がわかった。
d0179044_14412426.jpg毎日、天気予報とにらめっこすると一日だけ「曇り」の日があった。もうこの日しか無い!と、その日に刈り取る準備をした。収穫期を悩んで調べていたら、小麦は収穫期が短くて、それを逃すと「グルテン」の数値がどん!とおちてしまうそうだ。「パン」を焼くんだったら、これって大事じゃないか? てっきり「小麦色」に枯れてからで良いのかと思ったら、違うようだ。別に売るものではないので、神経質になることも無いけれど、できれば「いい状態」の時に取れた方が良いよな。少し陽もさしてきたので、なるべく穂が乾くように浴びさせ、降りそうな雰囲気の手前で収穫。少ないので相方にブッシュで切り倒してもらい、一本も落とさないくらいの気持ちで丁寧に拾い集めた。「落ち穂拾い」ってこんな感じ?
せっかく実ってくれた小麦。一粒でも無駄にしては、小麦に悪い気がして。
庭に養生シートを広げ、その上で干してから、脱穀。脱穀機とか千把扱きとかあればいいのだが、納屋には無い。いろいろ試してみたけど、なるべく粒をおろそかにしない方法は、手で一本一本ほぐしていく事みたいだ。夕方には雨が降って来たので、家の中に取り込み、とりあえず縁側にひろげた。
あとは、時間を見つけて、ちまちまとほぐす。テレビをみながら、手は小麦をほぐす。少ないから可能だけど、ちょっと気が遠くなる作業。麦粒が出てくるのを見るのは楽しいが、どうもはじめに蒔いたときの麦粒と違う気がした。ぷりっとしていなくて、なんとなくしょぼい。やっぱりうまく育たなかったのかなあ?病気かなあ?…と、また諦めかけた。後日、杉山家の小麦を見せてもらったら、同じようだった。これでも大丈夫という事だったので、一安心した。パン一個くらい焼けるかな?粉に挽くには、まだまだだけど、楽しみだ。
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by yama-humoto | 2013-07-17 14:41 | 日々